高校生の時に経験した甘くて淡い恋の思い出

高校生の時にとてもとても大好きになった先輩がいました。別の学校の一年上の先輩だったのですが、いつも同じ時間に同じ電車に乗っていたのです。最初会った時は「かっこいい~」だったのですが、日に日に「超大好き~」になっていったのです。

 先輩のいる電車に乗れるのがとても嬉しく、学校に行くのがどんどん楽しくなっていきました。しかも帰りの時間も同じだったので、朝と夕方と二回会うことが出来たのです。通学のほんのひと時の間でしたが、とても幸せな時間でした。

 先輩は友達と同じ高校だったので、何となく少しずつ挨拶程度の話しが出来るようになり、バレンタインにはチョコをあげたり、誕生日にはプレゼントをあげたりするようになりました。バレンタインのチョコは友達と手作りで、お互いに好きな先輩にあげることになりました。とてもワクワクしながら作ったのは今でも忘れられません。

 一度告白をしたことがあるのですが、「好きな人がいるから」と断られてしまいました。それでも今までどおり優しく接してくれて、先輩が卒業するまでの二年間は友達のように接してくれたのです。先輩に彼女が出来ても、先輩は相変わらず優しくしてくれました。

 先輩が三年生になった秋頃だったと思います。先輩から「俺の友達でいい奴がいるんだけど付き合ってみない?」と言われたことがありました。その友達は先輩と一緒にいつも電車に乗っていて、顔も知っている友達でした。その友達は私に興味があったようで、先輩が中を取り持つように頼まれたようです。

「やっぱり先輩は私のことが迷惑なのかな?」と思い、「そろそろ先輩を諦める時期なのかな」とも思い、その友達と付き合うことにしたのです。

 その友達は、色んな所に連れていってくれたり、色んな話しをして楽しませてくれました。とてもいい人だと思いましたが、その人を好きになれるかは自信がありませんでした。

そんなある日の事です。彼が急にキスをするような仕草をしたので、思わず顔を背けてしまったのです。「やっぱりこの人を好きになれないし、こんな想いで付き合っていてもこの人に悪いだけ」と思い、別れを言い、付き合いをやめることになったのです。せめて卒業までのもう少しの間でいいから、友達の状態のままでいいから先輩に優しくして貰いたい、そう強く願った甘くて淡い恋でした。